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立会外取引
【たちあいがいとりひき】


Off-Floor Trading

証券取引所を通じて行われる、証券取引所の立会時間外の取引のことをいい、証券取引所の電子取引システムを利用して行われる。立会外取引は、機関投資家の大口取引によって株価が大きな影響を受けることを防止するためのシステムであり、東京証券取引所におけるToSTNeT(トストネット)、大阪証券取引所におけるJ-NET市場、名古屋証券取引所におけるN-NET取引等がある。株式持ち合い解消等で株主から株式売却が予定されている場合等における自己株式取得方法として、東京証券取引所で取引する場合には、インサイダー取引規制や相場操縦規制との関係で、自己株式を取得することを事前に公表したうえで、ToSTNeT-2またはToSTNeT-3が用いられることが多い。なお、従来は、立会外取引については明確にTOBを実施すべき旨の規定はなされていなかったところ、ニッポン放送事件において、ライブドアが立会外取引を利用して、ニッポン放送の株式を大量に取得したことから、立会外取引におけるTOB規制の必要性が指摘された。これを踏まえ、現在では、立会外取引による株式取得についても、TOBの規制要件に該当する場合には、TOBを実施しなければならないことに注意が必要である。




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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