時価
【じか】
Fair Market Value
一般的に、市場で取引されている価格のことである。時価には二種類あり、売手から見た場合の正味実現可能価額と、買手から見た場合の再調達原価とがある。正味実現可能価額は、対象となる資産を売却した場合に正味の収入がいくらになるかを算定したものであり、売価から売却に要する諸費用を引いたものである。再調達原価は、対象となる資産とまったく同じものを購入する場合、いくらで買うことができるかを算定したものである。金融商品会計においては上記一般論とは異なった定義がなされている。金融商品会計における時価は公正な評価額であるとされ、これは取引所などの市場で形成されている取引価格、気配値や指標その他の相場に基づいた価格であるとされる。仮に、このような市場価格がない場合には、合理的に算定された価額も時価に含まれるとされ、一定の条件のもと見積りによる算定も認められている。
(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company
| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517846 |