所得税
【しょとくぜい】
Income Tax
個人の所得に課される租税である。所得税の計算は、まずすべての所得を利子所得、配当所得、事業所得、不動産所得、給与所得、退職所得、譲渡所得、山林所得、一時所得、雑所得の10種類の所得に分類し、各種所得の金額を算定する。次に損益通算、損失の繰越控除、所得控除をして所得税の課税標準である各課税所得金額を算定する。この各課税所得金額に各税率を適用し、税額控除をして所得税額を算定する。所得税は申告納税方式の租税であるが、一定の所得については、その納付事務の便宜および徴収事務の便宜から源泉徴収がなされる。したがって源泉徴収の対象となる所得の支払者は、所得の支給時に所得税を源泉徴収し、これを貸借対照表の流動負債に預り金として計上し、翌月10日までに税務署に納付する義務を負担することになる。また、法人が利子、配当を受け取った場合にも、所得税が源泉徴収されるため、所得税と法人税の二重課税を排除するため、法人税申告書において法人税額から源泉徴収された所得税額を控除し、法人税の納付額を算定することになる。
(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company
| 日経BP社 「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8517912 |