N値
【えぬち】

地盤の固さを表す指標で、数値が高いほど固い地盤である。JIS（日本工業規格）で規定されている標準貫入試験―質量63.5kgのハンマーを75センチの高さから自由落下させ、試験用の中空サンプラーを土に打ち込む試験―でサンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数の値がN値である。土の硬軟あるいは締まり具合の相対値が簡易にわかるので、土木、建築物の設計や施工に欠かせない情報として取り扱われている。土質によってN値の評価が異なり、国土交通省の「宅地防災マニュアル」では、軟弱地盤の判定の目安として、標準貫入試験で得られるN値が粘性土で2以下、砂質土で10以下とされている。

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　不動産ビジネス」 JLogosID : 8524519