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▼冬生まれ群と秋生まれ群を追うイカ釣船


日本近海のスルメイカ北海道から九州まで広く生息し、冬生まれ群、秋生まれ群、夏生まれ群の3つのグループがある。そのうちの冬生まれ群と秋生まれ群が主な漁業対象になる。スルメイカは回遊性で、冬生まれ群は12~3月に九州南西岸から東シナ海の海域で生まれ太平洋の黒潮と日本海の対馬暖流にのって、5~8月に北海道海域まで移動する。秋生まれ群は9~11月に九州西岸から日本海西部沿岸で生まれ、対馬暖流にのって日本海を北上して、7月には日本海全域に広がる。その群れを追ってイカ釣船が縦横に走り、夜間に明かりを灯してスルメイカ釣り上げる。夜の海原に浮かぶ漁火(いさりび)は、ほとんどがイカ釣り船のものだ。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070116