▼椿泊のハモ延縄漁は夜間に行われる

京都や大阪のハモ消費を支えているのが、ハモ漁の盛んな徳島県。なかでも阿南市椿泊は、ハモ漁の延縄船１８隻と小型底曵船２０隻を抱え、例年四国一のハモ年間漁獲高を誇っている。ここの延縄漁は夜間に行われる。早朝の椿泊漁港で漁を終えたばかりの漁師が、生簀の中に放された重さ４～５キロのハモを専用のカギに引っかけて（なにしろ性格が粗暴ですからね）見せてくれた。「これでもまだたいしたことはない。大きいのはこんない太いよ」と丸太ん棒ほどの太さを手で示す。大きいと７～８キロにもなるのだそうだ。

東京書籍 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070137