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▼ハモの湯引きをスダチ汁たっぷりの酢味噌だれで味わう


椿泊の漁師のおかみさんたちにハモ料理をご馳走になったことがある。ハモの照焼きはまず八割がた素焼きして、次にたれを塗りながら焼き上げる。ふわっとした歯当たり心地よい。ハモの湯引きは湯がいてから氷水で冷やし、スダチ汁たっぷりの酢味噌だれで味わう。淡く清楚な味わいに心ひかれた。いずれもみごとに骨切りされていた。ハモの中骨を利用した味噌汁の風味も忘れがたい。「コツは白子を入れること」とこっそり教えてくれたけど、ハモ過疎地域のわが東京では、ハモの白子なんてまず手に入るまい。
「ハモは梅雨の水を飲んでおいしくなる」といわれ、6~7月がもっとも美味である。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070138