▼ウマヅラハギを捕獲するユニークな伝統漁法
ウマヅラハギの薄造りには活魚を利用する。そのため山本さんは愉快な伝統漁法でウマヅラハギを捕獲している。直径およそ2メートル、深さ3メートルの網籠の中にオキアミ入りの袋を吊るし、船上から海中に下ろしておく。エサに誘われたウマヅラハギが籠の中にはいったところを見はからって静かに籠を上げる。動作のおそいウマヅラハギの習性をうまく利用した先人たちの知恵である。
賀茂村のウマヅラハギ漁は、10月に始まり翌年の5月まで続く。
| 東京書籍 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070170 |