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▼瀬戸内海と太平洋の潮がぶつかる「速吸瀬戸」育ち


サバの多くは旋網漁法で漁獲される。以前はハネ釣りが盛んだった。灯りと撒き餌でサバの群れを集め、小船から短いサオで釣り上げる漁法だが、最近では急速に衰退している。そんな中で釣りにこだわり、大衆魚のサバをブランド化したのが、いまや知らない人がいないほど有名な「関サバ」である。漁場である佐賀関町の沖合は、「関沖」と呼ばれて、古くから好漁場として知られていた。太平洋瀬戸内海の境界にあり、黒潮と栄養豊かな瀬戸内海の海水が混ざり合い、プランクトンが発生しやすい条件を備えている。その中でも関サバの主な漁場である速吸瀬戸は、潮流が激しく渦巻き、それが特別に身の締まった関サバを育てるとされる。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
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