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▼唐桑町の養殖方法は筏から吊るす垂下式


唐桑半島と気仙沼大島のあいだに広がる唐桑瀬戸はカキの育成に適し、大正時代から盛んに養殖が行われてきた。その唐桑瀬戸に面する唐桑町(宮城県)の養殖カキは質が高いことで知られる。ここの養殖方法は筏の下で育成する垂下式。作業は7月の種採りから始まる種付け用のホタテの殻を筏から吊るし、その殻に海中に浮遊しているカキの種を通常30個から40個付着させる(多くの産地ではこの種苗を唐桑町などから購入している)。そのままカキの成長を待ち、翌年の3月から5月にかけて、今度はホタテの殻をロープにはさみこんで海中に垂下する。その年の10月から翌年の3月までが収穫期になる。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
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