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▼噛んでも噛んでもはねかえってくる弾力性


森さんから「博多の魚料理ならここ」と教えられたのが、福岡市漁協伊崎支所にほど近い味処「小松丸」。主人の西川敬太郎さんは小型底曳漁の漁師。いわば小松丸の仕入れ担当だ。夕方に出船して午前3時に帰港すると、水揚げした魚介を店に持ち込む。料理は妻の慶子さんと次男の和弘さんが担当する
小松丸でテナガダコのタコちりを注文した。噛んでも噛んでも、はねかえってくる弾力性を楽しんでいると、そのうちに海の生物のなんとも表現しにくい複雑な旨味がにじみでてくる。こんな痛快な食べ物はさすがのぼくも初めてだった。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070439