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▼男鹿でボウアナゴを狙う漁師はたった二人


道具を上げて帰港するのは翌朝の3時頃になる。大漁のときもあるが、不漁のときはわずか数尾ということも。この極端に差のある漁獲量が嫌われるのか、男鹿でボウアナゴを狙う漁師はひと頃より激減。今では澤木さんを含めてたった二人になった。
水揚げしてからのきつい作業も、漁師に嫌われる理由だろう。浜の作業場で1尾ずつ口から金串を体に突き通して吊し、指で魚体をはさんでハラワタやエサを肛門からしぼりだす。それから「風のある日ならば3時間ぐらい」天日に干して、急速冷凍して保存しておく。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070452