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▼ミルクイガイとシロミルは別物である


標準和名ミルクイガイの語源は「みる食い」にある。水管になぜかミルという海藻が付着していることによる。ただしこの貝がミルをエサにしているわけではないようだ。
ミルクイガイはいつも殻から太い水管を出し、そのため殻がきっちりと閉まらない。見た目はだらしない貝ではあるけれど、香りと味ともに極上な貝であることは異論がない。ただし、すし屋でシロミルガイ(標準和名ナミガイ)をミルクイガイとしてにぎっていることがある。こちらはキヌマトイガイ科であり、両者の縁は遠い。水管が殻から長く伸びた姿はミルクイガイによく似ているが、褐色の殻のミルガイと違って、シロミルガイは殻や水管が白い。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
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