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▼シラウオとシロウオの大きな違い


生きているときのシラウオはほぼ透明だが、死後は透明感のある白色に変わる。鮮度が落ちやすいため多くは蒸されたり、ゆでられたりして市場へ出回り、これも白い。シラウオの語源は、この体色の白さにある。
シラウオシロウオを混同している人が多い。漢字ではどちらも「白魚」。シロウオは6センチ前後の小魚で、体色も形もシラウオによく似ている。ともに北海道から九州まで分布し、2~5月に産卵のため海から川の下流までさかのぼる習性を持つ。それに加えて土地によってはシラウオシロウオシロウオシラウオと呼んだりするから余計にややこしい。シラウオ踊り食いといわれるのはまずシロウオと思っていい。
シラウオシロウオはまったくの別種。シラウオシラウオ科で、シロウオはハゼ科に分類される。見分けるには頭の形を見ればいい。上から見て三角なのがシラウオ、丸いのがシロウオ。またシラウオには背ビレの後方に小さな脂ビレがあり、シロウオには脂ビレがない。




東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
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