辞書一覧

  • 法律用語辞典
  • アドバンスト フェイバリット 英和辞典
  • 最新 全訳古語辞典
  • 法律用語辞典
  • アドバンスト フェイバリット 英和辞典

検索結果一覧

70件Hitしました

11から10件/70件中

十三[東北地方]
角川日本地名大辞典

十三の読み方は中世は「とさ」,近世は「じゅうさん」という。津軽半島北西部,岩木川河口に位置する。西は前潟・内湖・明神沼と七里長浜を隔てて日本海,東は十三湖に面する。北には水戸口を隔てて五月女萢(そとめやち)原(早乙女平(さおとめたい))がある。十三の語源については諸説があり,「とさ」はアイヌ語で,「と」は湖溜水,「さ」は海辺近く広がる意という。また,「とさ」が「じゅうさん」となったのは,弘前藩3代藩主津軽土佐守信義の土佐守をはばかったためともいわれている。「じゅうさん」説として,弘仁年間頃の俘囚爾散南(にさなん)の転訛とする説もある(地名辞書)。また昔この地にあった熊野信仰に関係する十三塚に起源を求める説や,この湖に注ぐ川が13数えられることによるとする説などかもある。十三湖の北西岸付近にある中島遺跡(字土佐)は奈良末期頃のものと思われ,土師器を出土する。十三琴湖岳遺跡(字十三)は平安期から江戸期にわたるもので,室町期の鍛冶場遺構が検出され,土師器・須恵器のほか中国の青磁・白磁片,日本製の陶磁器片などが出土する。「日本書記」斉明天皇4年夏4月条によれば,阿倍比羅夫が有間浜で渡島の蝦夷らを集めて大いに饗応したという。その位置に諸説あるが,十三付近が妥当とする説もある。盆歌に「十三の砂山」があり「一,十三の砂山米ならよかろ,西の弁財衆にただ積ましょ……三,笠を忘れた敦賀屋の宿さ,西が曇れば思い出す……五,十三山出るときゃ涙で出ても,尾崎かわせば先いそぐ」などとあり,かつて港町として繁栄した様子をしのばせる。
十三湊(中世)】 室町期から見える湊名。
十三村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
十三村(近代)】 明治22年〜昭和30年の西津軽郡の自治体名。
十三(近代)】 昭和30年〜現在の市浦村の大字名。