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三谷
【みたに】


旧国名:但馬

岸田川の小支流三谷川流域。田井の楞厳寺開山南溟禅師は,はじめこの里に庵を立て,村童に読み書きを教えたが,のちに清富村観音山中腹の楊林坊に移った。この出発の時別れを惜しんだ村童たちは禅師の衣の袖を離さなかったので,ついには袖がちぎれ,村童たちはちぎれた片袖をうち振りつつ見送った。これにちなむ袖掛けの松があったと伝える。清泉寺の近くの藪の中に禅師の石像がある。
三谷(中世)】 戦国期に見える地名。
三谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
三谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7163988