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大畑[東北地方]
角川日本地名大辞典

古くは大畠(おおばた)と称したという。津軽海峡に面した下北半島先端部に位置し,南部の恐山と宇曽利山湖は半島の中央に位置する。下北山地から市街地に東流する大畑川と南の宇曽利山湖から北東流する正津川は,ともに津軽海峡へ注ぐ。地内の9割以上は山林原野で,平野部は両河川の下流河口部にわずかに開けるのみである。地名の由来は,アイヌ語でオ・ハッタル,またはオオ・ハッタル(川尻の淵)から起こったという。また一説には,開拓者である大畑十郎兵衛,あるいは大畑順右衛門に起因しているともいう(大畑町誌)。地内の木野部(きのつぶ)・小目名などの地名はアイヌ語に由来するといい(大畑町誌・下北半島史),釣屋浜(御釣屋・塩焚ともいった)については「長慶天皇がこの村に巡狩し,釣りの発溂たるをお楽しみあらせられた」という伝説があり,また湊という地名は古く松前渡船の駅路であったことによると考えられる。地内には縄文中・後期の土器(円筒上層式)・石器の出土するノッコリ遺跡,縄文後期の石鏃・石匙・石斧などの出土する涌館遺跡,縄文後期〜弥生時代の縄文式土器片・弥生式土器(二枚橋式)・石斧・石鏃・石棒などの出土する二枚橋遺跡・大畑道遺跡,縄文前期の土器片・石器片の出土する赤川遺跡,石器片の出土する縄文時代の高橋川遺跡などがある。また大畑川に沿った丘陵の先端には湧館跡があり,東西60m・南北80mの規模である。赤岩岬の中央に高さ60m余の地蔵に似た巨岩があり,海上からみると見事に拝されるので,漁人は赤岩大明神と崇めたという。
大畑村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
大畑村(近代)】 明治22年〜昭和9年の下北郡の自治体名。
大畑町(近代)】 昭和9年〜現在の下北郡の自治体名。
大畑(近代)】 明治22年〜現在の大字名。