江川村[東北地方] 角川日本地名大辞典

(近代)昭和３〜30年の南会津郡の村名。会津地方南部，阿賀川（大川）・鶴沼川流域に位置する。長江村と二川村が合併して成立。大字は合併各村の旧大字を継承し７大字を編成。村役場を大字湯野上に設置。昭和３年大川発電所１万2,520kwの小野下ダム，同５年鶴沼川発電所6,520kw，同10年湯野上発電所6,800kwが相次いで建設された。同７年には会津線湯野上駅が開通し，湯野上温泉は観光的な脚光を浴びる。世帯・人口は昭和７年462・3,750，同22年720・4,109。この頃から産業は従来の朝鮮ニンジン栽培・養蚕にかわって葉タバコ・木炭生産が上昇した。昭和30年旭田村・楢原町と合併して下郷町となる。各大字は同町の大字として存続。