時事用語のABC 社会 行政・仕組み 223 災害用伝言サービス「ダイヤル171」と「web171.jp」 NTT東西が提供する災害用の伝言サービスは、電話での「災害用伝言ダイヤル:171」と、ウェブでの「災害用伝言板:web171(URL:https://www.web171.jp)」がある。この他携帯各社も「災害用伝言板」を提供しているが、平成24年から全てシステム連携されたため相互確認できる。また携帯各社は災害用伝言板に加えアプリ等から利用できる「災害用音声お届けサービス」も提供しているが、こちらは携帯各社同士のみの連携となっている。 特に171とweb171は連携が深く、171で録音された音声はweb171で音声ファイルのダウンロードで、またweb171で登録された文字情報は171で読上げ機能で確認できる。たとえば、親が171で音声録音したものを自分がweb171で再生したり、また自分がweb171で文字で登録したものを親が171で電話確認するという事ができる。 伝言サービス利用料は無料で、ダイヤル171の場合、NTT東西の加入電話(固定電話)からは通話料も無料。携帯電話からの利用は各社それぞれ通話料がかかる(※1)。 災害時(震度6弱以上の地震等)のみ有効になるサービスだが、月2回または特定週間(※2)は体験利用が可能なのでぜひ使っておきたい。 伝言サービスは「電話番号(固定電話や携帯電話)」をキーにしたシステムのため、家族等どの電話番号を使うかをあらかじめ話し合っておく必要がある(特に自宅・携帯など複数ある場合等)。 またweb171では、事前(体験日以外でも可能)に登録しておけば、伝言が登録されると指定のメールや電話番号へ自動で通知(※3)してくれる機能もあるが、メール登録やパスワードなど登録作業もあるため、仕組みを理解するためには体験日等を利用して実際に確認しておきたい。 各伝言板サービスの具体的な機能・連携例は以下の通り(2016年8月末現在)【171(電話)で伝言登録した場合】・171:再生可能・web171:音声ファイルをダウンロードして再生可能・携帯各社の伝言板:検索不可【web171で伝言(文字)登録した場合】・171:再生可能(登録された文字を自動読上げ)・web171:確認可能。あらかじめ登録しておけば、指定のメールや電話番号に自動通知(※3)・携帯各社の伝言板:検索可能→web171に遷移して確認【携帯各社の伝言板に登録】・171:確認不可・web171:検索可能→各社のサイトに遷移して確認・携帯各社の伝言板:検索可能→各社のサイトに遷移して確認※1:NTTドコモは国内固定電話通話料(契約プランにより異なる:30秒20円等)、KDDIは1分8円、ソフトバンクは3分7.99円の通話料で利用可能※2:体験利用日は、毎月1日、15日、正月三が日(1月1日~3日)、防災とボランティア週間(1月15日~21日)、防災週間(8月30日~9月5日)※3:電話は任意の番号を1件のみ登録可能。当該番号へは、発信者(NTT東西の災害用伝言板)から「非通知設定」でかかってくるので注意が必要 時事用語のABC「時事用語のABC」JLogosID : 14425650