桃の木洞
【もものきどう】
下閉伊(しもへい)郡岩泉町安家にある横穴洞穴。ジュラ紀安家石灰岩に発達。全長約1,500m,幅8m,高さ7m。洞口より100m区間には,キクガシラコウモリが多く生息し,洞口部には若干の遺物包含層がある。洞口から150m地点で3方向に分かれ,各洞とも鍾乳石の発達がみられる。洞床は砂泥・礫層で埋積され,随所に落盤塊が散在する。主洞は北東・南西方向に延び,洞口から約500m地点で東西方向の支洞が発達する。昭和39年,立命館大学探検部によって精査された。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7016302 |