生草島
【なまぐさじま】
石巻市小竹浜の湾口にある小島名。弁天島西方に位置し,標高25m。生糞島(なまぐそじま)とも称され,その名は毎朝,生の馬糞があるためについたというが,海草や海鳥の集まりの色彩がこの別称を生んだものと思われる。島の頂上部分はクロマツの群落,そのまわりはイブキ・トベラ・オオツルマサキ・オオバイボタの低木群落となっているが,その中にクロマツが高山帯のハイマツ状になって混生している。さらに下部は,海岸性の草木群落となっており,モデル的な垂直分布を見ることができる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7018644 |