テキ穴洞穴
【てきあなどうけつ】
酒田市大字飛島中村に所在。8世紀末から10世紀にかけての洞穴遺跡。日本海上の孤島飛島の東海岸にある自然海食洞穴で,第3洞より胎児骨から成人骨に至る男女22体以上の人骨と貝類・魚骨・鳥骨などが発見された。それらの遺物とともに土師器・須恵器・赤焼土器の坏が7点出土している。これらはこの洞穴に浸入した波によって攪乱された状態で発見されたが,その性格は不明である。報告書は,酒井忠一・本間隆平・川崎利夫・佐藤禎宏「飛島洞穴発掘調査報告」(昭和46年)。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7026317 |