100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

台山断層
【だいやまだんそう】


福島盆地南西部の西縁を形成する断層。万世大路の川子坂西方から旧米沢街道の黄金坂(町庭坂西方)にある三角点(239.5m)の東にかけ,北東から南西に延びる活断層で,松川扇状地の安養寺東方および天戸川扇状地の清水(きよみず)付近に明瞭な眉状断層を形成し,庭坂西方黄金坂の火山性泥流も切断している。台山(452.1m)は流紋岩からなる平頂峰であるが,その南東斜面に断層崖が並び,南東麓に沈下した地塊上の高所が平地の上に頭を出した分離丘陵が点在する。羽根通(はねどうし)(175.9m)・三角山などの孤立丘はそれである。断層崖の比高の大なところで200mぐらいである。松川の谷口の南岸では側方浸食が進んで,眉状断層が一部で不明になっているが,山麓に狭い台地が残り,国鉄奥羽本線はそれを利用して迂回し松川の谷筋に登っている。岡山氏の北日本線の一部をなす断層である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031968