七折坂
【ななおりざか】
河沼郡会津坂下町にある坂。国道49号(越後街道)が会津盆地から,西縁の丘陵地を越えて只見川流域に入る所にある。南北に延びる幅約3kmのこの丘陵地は,阿賀川(大川)流域すなわち会津盆地と,只見川流域を分ける分水界をなすが,その東西断面は著しく非対称で,会津盆地側は緩く,只見川側は急である。これは,急斜面直下に只見川の河岸段丘面が存在することから,只見川のかつての側方浸食によって生じた急崖であることがわかる。そこに九十九折につくられた坂道が七折坂である。現在,このヘアピンカーブとは別に,大きく迂回する新道がその南側に完成しており,七折坂は旧道となっている。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7032953 |