城山
【しろやま】

あきる野市戸倉にある山。標高434.1m。中世当地の豪族小宮上野介憲明・顕宗・綱明の居城。のち北条氏照が滝山城（八王子市）主となると義父の大石定久の居城となる。秋川入口の防御線であった。山腹に鷲峰山光厳寺の古刹がある。寺は延文５年足利基氏の開基。後光厳天皇は南朝の兵に追われ，この寺に潜んだと伝えられる。寺号は帝号をいただき勅願を賜ったという。本尊釈迦如来木像は鎌倉の建長寺から移されたもので，都有形文化財。光厳寺の下に三島神社がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7061537