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高尾山
【たかおさん】


八王子市南西部の山。標高600.3m。関東山地の東縁で,明治の森高尾国定公園の中心地。温帯林と暖帯林の接合地で,生息する動植物は多種にわたる。山頂に高尾山有喜寺薬王院があり,中世には上杉氏など武将の信仰を集め,戦国武将の古文書を所蔵。「武蔵名勝」には,「御朱印領七十五石。新義真言宗,京都醍醐松橋無量寺院末なり。当寺門末十七ケ寺あり,開基行基大士。中興開山俊源法印」とある。火渡りや滝を浴びる行など修験道の行事を今に伝え,成田山新勝寺(千葉県)・川崎平間寺(神奈川県)とともに関東三山の1つに数えられる。ケーブル・リフトの便があり,山頂には高尾山自然科学博物館・自然動物園・展望台・北原白秋の歌碑などがある。奥高尾縦走路が,小仏(こぼとけ)峠・景信(かげのぶ)山を経て,陣馬(じんば)山へ通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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