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棒ノ折山
【ぼうのおりやま】


奥多摩町北東端と埼玉県名栗(なぐり)村との都県境にある山。標高976m。奥多摩の山の中でも別称の多い山で,棒ノ嶺・棒ノ峰・坊ノ尾根などとも呼ばれた。秩父多摩(ちちぶたま)国立公園のうち。現在は棒ノ折山に統一されている。山容はドーム形で茅原の草原,その山容から民俗信仰の対象となり,金精の神がまつられたという。そのためか登山路の傍には杣人がまつったという石棒が散見される。低山にかかわらず,4通りの登山路があるのは,この民俗信仰によるという。峠名の由来は畠山重忠が杖にしていた棒が,この山で折れたことにちなむという説もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7064153