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三原山
【みはらやま】


大島のほぼ中央にある,大島最高峰を形成する複式成層火山。ハワイのキラウェア山・イタリアのベスビオス山と並ぶ世界三大活火山の1つ。海抜758m。外輪山の直径は2.5~3.2kmで原形をよく保ち,山腹に多数の寄生火山がある。火口壁の高さは約600~700mに達し,その中心に中央火口丘の三原新山がある。火口はほぼ円形で700~800m,現在でも激しく活動し続けている。火口壁を越えて溶岩が流れ出した記録は中世にも見られるが,江戸時代以降を見ても貞享年間・安永年間・昭和25~26年の3回を数える。カルデラ内はかつて砂漠であったが,昭和25~26年の噴火のとき流出溶岩で覆われた。島の人々は,この山を「御神火様」と呼んで崇拝している。外輪山の北斜面には大島温泉が湧出する。大島最大の観光地。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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