角川日本地名大辞典 関東地方 神奈川県 18 宿竜池【しゅくりゅうち】 鎌倉市山ノ内,円覚寺の正続院と開山堂の間にある小さな浄池。円覚寺開山無学祖元が中国から来朝のとき,竜が舟を守って送りとどけ,この池に留まったので池名がついたという(鎌倉志)。「玉舟和尚鎌倉記」は宿竜池と大源(権)水の2つが正続院の左軒下に並んであり,大権水は開山の硯水だとつたえている。なお,足利義満は正続院客殿の額字「宿竜」を書き残していて,現存する。 KADOKAWA「角川日本地名大辞典」JLogosID : 7067343