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観音滝
【かんのんだき】


小矢部(おやべ)市別所滝にある小矢部川支流子撫(こなで)川にかかる滝。高さ約10m。別所滝の氏神,滝の社(観音堂)の奥にある。享保年間には「三丈七尺計」,宝暦年間には「三丈程」あったと伝える(越中志徴)。治承元年僧俊寛とともに久利須へ流された平康頼が,流罪赦免を祈願して修行した地といわれる。またこの滝に打たれると肩や腰の痛みがとれ,無病息災でいられるといい,大正初期頃まで来訪者が多かった。宮境内にある大杉は宮島杉のうち最大のもので,幹囲6.5m・高さ50mで,俊寛手植の杉といわれ,市の天然記念物となっている(小矢部市史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080993