剣大滝
【つるぎのおおたき】

中新川(なかにいかわ)郡立山(たてやま)町の剣沢（黒部川の支流）に懸かる滝。落差140mで９段構え。剣連山の東斜面の水を集めて東流し，十字峡で黒部川に落ちる剣沢は，中流で右岸の黒部別山と左岸の仙人山の岸壁に狭められて大爆布をなす。これが剣大滝で，落差は立山の称名滝(しようみようがだき)にゆずるが，水量の多さ，水勢の激しさではしのぐ。近づきがたいため，ながく幻の滝とされてきたが，昭和37年に京都大学の調査隊によって，やっとその全容が明らかにされた。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7082787