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氷見
【ひみ】


旧国名:越中

仏生寺(ぶつしようじ)川(下流は湊(みなと)川)と上庄(かみしよう)川の河口に位置する。北・西・南の三方を山に囲まれ,東は富山湾に面し独立した地区をなし,氷見地方の中心的位置を占める。地名の由来は,⑴古代,蝦夷防備の烽火を監視する場所で,はじめ火見と書いたが,火災が頻繁に起こったため氷見と改めた,⑵富山湾を隔てて立山(たてやま)連峰からのぼる朝日を,越中で最初に見る土地であるところから日見と名づけられた,⑶立山連峰の万年雪を真向かいに見得るので氷見,⑷海上の漁火を見得るので火見,⑸海が干上って陸地になったことから干海(ひうみ)(ヒミ)となったなどの諸説がある。仏生寺川下流一帯は奈良期は布勢水海(ふせのみずうみ)という大湾入であったが,徐々に陸地化が進み,現在では狭小な十二町潟を残すのみとなった。
氷見(古代)】 奈良期から見える地名。
氷見(中世)】 鎌倉期から見える地名。
氷見町(近世)】 江戸期~明治22年の町名。
氷見町(近代)】 明治22年~昭和27年の町名。
氷見市(近代)】 昭和27年~現在の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7083987