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常宮湾
【じょうぐうわん】


敦賀半島西岸,西浦の中央部にある若狭湾内の小湾。湾名は湾岸に鎮座する気比神社の奥宮,式内常宮神社によるか。北の小崎と南の名子崎(なござき)の間に西に入る。小崎と半島の脊梁山地が北西風を防ぎ,敦賀湾内で冬季舟の浮囲のできる唯一の場所であった。安政4年には北前船も停泊した。水路誌も敦賀湾内で最も安全・良好な錨地とし,「水深五六尋より十尋,底質堅泥にして,錨掻きも最佳なり」と記している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7093102