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伊豆木
【いずき】


旧国名:信濃

天竜川中流右岸,水晶山の東麓に位置する。山麓に広がる古い扇状地が浸食や断層活動などによって地形が複雑化し,昔から伊豆木七洞八垣外と呼ばれた。古代の牧に関する地名は,昭和26年に26か所を数える。これは,古墳数の多いことと関連し,土器・石器などの出土品点数の多さも伊那谷屈指である。地名の由来は,斎槻(いつき),いちき(櫟の一種)によるとする説がある。「三代実録」元慶5年10月17日条に見える天台別院の伊那郡観音寺は,地内水晶山北麓と久米の城山南麓の間の東方に傾斜した庄ノ田川沿いの階段状の水田地帯にあったと推定され,字観音寺を中心として大門・堂ケ入・門田・薬師址などの字名が残る(下伊那史)。なお字観音寺の中央付近に立石田の小地名があり,立石の立石寺はこの観音寺が移ったとの説もある(同前)。
伊月郷(中世)】 戦国期に見える郷名。
伊豆木村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
伊豆木村(近代)】 明治14~22年の村名。
伊豆木(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099179