日下
【くさか】
旧国名:河内
草香・孔舎衛(日本書紀)とも,草賀(水走文書・文禄検地帳)とも書く。生駒(いこま)山地西麓の扇状地上に位置する。地名の由来は,記紀に見える伝承とつながりがあり,日下(ひのした)の草処すなわち東に太陽の昇る草深いところという枕詞的修辞によると考えられている(枚岡市史2)。地内にはセタシジミを主とする14種の貝殻や縄文後期・晩期の土器・石器を出土する日下貝塚がある。
【日下(古代)】 奈良期から見える地名。
【草賀郷(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える郷名。
【日下村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【孔舎衙村(近代)】 大正元年~昭和30年の中河内郡の自治体名。
【日下(近代)】 明治22年~昭和30年の大字名。
【日下町(近代)】 昭和30年~現在の町名。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7149352 |