石浦峠
【いしうらとうげ】

那賀(なか)郡旭(あさひ)町大字重富(しげとみ)にある峠。標高440m。近世浜田・広島を結ぶ幹線道が通過。幹線道は旭町内では丸原・今市・堂切峠・和田・湯舟峠・重富・石浦峠・赤谷（都川）・中峠・越木・市木(いちぎ)の経路を経ていた。俗謡に「可部じゃ可部坂，市木じゃ三坂(みさか)，越木(こしき)赤谷なけりゃよい」といわれた交通の難所。都川(つがわ)側は構造性急斜面（崖）で，谷に沿って石畳道が続いていたが，現在は石畳も壊れ，通行不能。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7177695