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毛無越
【けなしごえ】


能義(のぎ)郡広瀬町大字上山佐の高木と大原郡大東町大字刈畑(かりはた)の森木とを結ぶ峠。標高487m。能義郡と大原郡,あるいは飯梨(いいなし)川水系と斐伊(ひい)川水系を分ける南方の連山を越す幾つかの峠のうちの1つ。今日はほとんど利用されていないが,富田落城後,尼子の残党が隠れていたという伝承がある。ことに尼子家抱えの名工であった鍛冶屋が隠れていたので,毛利方は百方これを引き入れようと探索したが,その武器師は諸方に身を隠し,義を守って二君に仕えなかったといわれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178965