人形峠
【にんぎょうとうげ】
益田(ますだ)市飯浦(いいのうら)町の人形山(標高176m)を越える峠。険阻な峠であったので,時の庄屋中島正喜が村民と従来の峠道より30m下に新峠道をつくり村民の便を計った。その後,4年にわたる難工事の末,明治33年県道が完成し今は通行者もなく荒廃した。県道には庄屋の遺徳をたたえた「人形道碑」がある。その後,国道191号が人形峠を貫通し,仏坂峠に通じるトンネルができた。トンネルは昭和47年3月完工,全長910m・幅7.8m・高さ4.5mの県内第2のトンネルである。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7180591 |