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野坂峠
【のさかとうげ】


那賀(なか)郡弥栄(やさか)村内村(ないむら)から鍋石(なべいし)を経て南方の野坂に通じる江戸期以来の徒歩道にある峠。峠道は上古和(かみこわ)・木都賀(きつか)方面と長浜・浜田方面を結ぶ主往還であった。道幅1間。鍋石からは上り4km以上に及ぶ峻険な道であった。東に漁山(いさりやま),西に金山岳がある。鍋石の字古口屋から東に折れて栃木(とちぎ)に向かう支道と,字大鉄穴(おおかんな)から分かれて東に向かい,栃木に通ずる支道があった。明治30年代に車道(郡道)となり,のち県道となる。現在は主要地方道浜田~美都(みと)線となっており,昭和51年7月十国(じつこく)トンネルが開通した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180632