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船ケ峠
【ふながたお】


邑智(おおち)郡桜江町大字市山と大字長谷(ながたに)の境界の峠。近世の市山村は浜田藩,長谷村は津和野藩に属したからこの峠が藩境となっていた。幕府巡見使は幕府領の視察を終え,谷住郷(たにじゆうごう)から浜田藩の川戸に渡り市山(いちやま)泊り,翌日津和野藩へ移ることが恒例となっていた。この峠に茶屋を設けてここで津和野藩へ引き継ぐことになっていた。ここから糸谷川に沿って天邪鬼(あまのじやく)の天険を越えて日貫(ひぬい)へ抜ける。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181089