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中津平野
【なかつへいや】


国東半島北西部から,福岡県北九州市東部にいたる周防灘沿岸の平野。豊前平野と称したが,昭和33年以降福岡県豊前市松江(しようえ)付近から東半分を中心都市中津市の名をとり中津平野と称す。山地の多い大分県では最大の平野で最も重要な穀倉地帯となっている。山国(やまくに)・駅館(やつかん)の2大河川をはじめ犬丸(いぬまる)・伊呂波(いろは)・寄藻(よりも)・桂(かつら)川などの大小河川のつくる沖積平野と,その間に各河川により浸食分離された新洪積層の丘陵があり,大正末期東京大学助教授東木竜七が,上毛(こうげ)原・下毛(しもげ)原・長峰(ながみね)原・糸口原・宇佐(うさ)原などを名づけた。背後は耶馬渓(やばけい)溶岩台地に連接している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7232213