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内之浦湾
【うちのうらわん】


大隅半島南東部,肝属(きもつき)郡内之浦町にある湾。宮崎県都井岬から内之浦町火崎を湾口とする志布志湾の南部をなす1支湾。北側の高崎から東側の火崎に至るまで長さ約14kmで東北部に開口する。中生層から古第三紀層の岩浜海岸で,背後には花崗岩質の国見山地が迫る。湾奥部に広瀬川・小田川の小河川が注ぎ,わずかに沖積平地を形成している。当湾は天然の良港として早くから利用され,古くは遣唐使の南航路の寄港地ともなり,また台湾・琉球など南方航路上の要衝であった。藩政時代は鹿児島藩十四港の1つとしてにぎわった。当湾にある内之浦港は第4種漁港で,台風常襲地での避難港になっている。湾一帯の近海は定置網や棒受網漁業でイワシ・サバ・アジなどが水揚げされている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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