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太良峠
【たらとうげ】


太良ケ峠ともいう。甲府市街北方の帯那山から南東の棚山に続く稜線上の鞍部。標高約1,120m。当峠の稜線は甲府市と山梨市の境で,現在峠道は県道甲府山梨線となっており,峠からの甲府市街の眺望は良く,また帯那山へ登る道もハイキングコースとして知られる。当峠は躑躅ケ崎(つつじがさき)館から峡東方面に行く最短路であり,秩父往還の裏街道の要所で,山梨市側の戸市には関門があったといわれる。武田館の北辺の守りとして重要な道で,信玄が恵林寺方面に行くのにしばしば当峠道を通ったといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7603444