IEEE 802.11a
【アイトリプルイーはちまるにてんいちいちエー】

　5GHz帯の電波を使った通信速度54Mbpsの無線LAN規格。実効速度は20Mbps前後になる。IEEE 802.11bとは異なる変調方式のOFDM（直交周波数分割多重）を採用して通信速度を上げた。IEEE 802.11b/gでは家電なども利用するISMバンドの周波数を使うのに対して、IEEE 802.11aではほかの機器からの干渉が少ない5GHz帯の電波を使う。
　2005年5月に総務省令が改定され、IEEE 802.11aで利用できる周波数帯域が拡大された。チャンネル数はそれまでの4チャンネルから8チャンネルに増えた。一方で、欧米各国の通信方式に合わせたため、チャンネルの位置をずらした。変更前のIEEE 802.11a対応機器（J52方式）は、ソフトウエアのアップデートなどをしなければ変更後のIEEE 802.11a対応機器（W52/W53方式）と通信ができなかった。

【参照語】
無線LAN
IEEE 802.11

日経BP社 「パソコン用語辞典」 JLogosID : 8528372