鯨尺
【くじらじゃく】
[種]:長さ
曲尺で1尺2寸5分(37.88cm)に当たる裁縫用のものさし。その起源は不明で,記録に表わされるのは中世以後である.狩谷(木へんに夜)斉(1775~1835)は中国明代(1368~1644)の裁衣尺が渡来して変化したものではないかという.民間の私用のもので,江戸時代(1603~1867)も官用に用いられたことはない.明治制度においてはじめて公認の布帛尺となった.鯨のひげで作ったのでこの名がある.昭和34年(1959)1月以後は計量法によって製造,使用とも禁止されたが,のちに和裁用にはみ
 | 丸善 「単位の辞典」 JLogosID : 11890963 |