国際宇宙ステーション
【こくさいうちゅうすてーしょん】
International Space Station
米国が提唱し、カナダ、日本、欧州、ロシアが協力している有人の宇宙施設。高度約400km、赤道に対して傾斜角52度の軌道にサッカー場程度の大きさの多目的の建築物を建造する。米国のスペースシャトルとロシアのプロトン・ロケットを使って40数回に分けて宇宙へ機材を運び、宇宙で少しずつ大きく組み立てていく。2010年に完成予定。1998年11月にロシアがザリャー(曙)という制御棟を打ち上げ、次いで同年12月に米国がユニティ(統一)という連結棟を打ち上げ、軌道上でドッキングに成功した。その後も相次いで打ち上げが行われ、すでに飛行士の滞在が開始されている。2005年7月には、日本の野口聡一飛行士がスペースシャトルに搭乗してISSに入り、3回の船外活動を含む実験等を行った。07年から3回に分けて、日本の実験モジュール「きぼう」(JEM : Japan Experimental Module)が運ばれ、ISSに取り付けられる。その第1便のミッションに日本の土井隆雄飛行士の搭乗が予定されている。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825293 |