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BIS


Bank for International Settlements

 1930年5月、共同出資によりスイスバーゼルに設立された各国中央銀行のための国際銀行。日本はサンフランシスコ講和条約に基づきいったん非加盟となったが、70年に復帰した。加盟行は2006年6月末現在55行。加盟国中央銀行のために、預金の受け入れ、金・為替の売買、代理行為や受託業務を行うだけでなく、国際金融の統計資料の公表なども行う。また、国際金融問題についての各国中央銀行間の討議機関でもあり、88年7月にBISの下部組織であるバーゼル銀行監督委員会において、国際業務を行う銀行に必要な自己資本比率を8%以上とする国際的統一規制が合意され(いわゆるBIS規制、実施は92年末)、96年1月には市場リスクが規制対象に含まれた(97年末実施)。99年6月には、融資先の格付けに応じてより細かくリスクウエート(risk weight)を定め、オペレーショナリスクも含むより包括的な内容を持つ新BIS規制(バーゼルII)が提案された。2004年6月に最終案がまとまり、06年末から段階的に導入される。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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