ANC

African National Congress
1912年、アフリカ人都市知識層を中心に結成。非暴力主義に基づくアフリカ人の権利擁護を目的とし、初期には請願・陳情などの手段によった。第2次大戦中、穏健な手段に不満な若手グループが「青年同盟」を設立。48年のマラン政権成立以後、アパルトヘイトが強化されると、ANCは52年に不服従運動を実施、55年には「自由憲章」を採択した。60年にシャープビル事件により非合法化され、61年、ウムコント・ウェ・シズウェ(民族の槍)というゲリラ組織が誕生。62年にはネルソン・マンデラ議長が逮捕された。69年、武力闘争を宣言。デクラーク政権の対話路線により、90年2月、ANCはパンアフリカニスト会議(PAC)と共に合法化され、マンデラは釈放されて副議長に就任した。91年7月の全国大会で新議長にマンデラが就任、12月と翌92年5月の民主南ア会議に臨んだ。93年の多党交渉フォーラムを経て、94年4月の制憲議会選挙で第1党となり、5月マンデラ新政権が誕生した。96年、マンデラ党首は議長引退を表明、97年12月の党大会でターボ・ムベキが新議長に選ばれた。99年6月の第2回総選挙で第1位を維持し、ムベキ政権が発足した。2004年4月の第3回総選挙後に再任。05年、ムベキ大統領はズマ副大統領を収賄およびレイプ容疑で罷免したことから、党内対立が顕在化した。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14845573 |