知恵蔵2009 文化・芸術 演劇 13 異化効果 Verfremdungseffekt(独)/alienation 劇作家ブレヒトが、1930年代にその演劇理論の中心をなす用語として使ってから一般化したことば。当たり前と思われる事柄を、見慣れない未知のものに変える趣向をいう。異化作用ともいい、同化作用の逆。ブレヒトは社会を変革する視点を強調し、観客が登場人物や物語に感情同化せず、距離をおいて批判的に観察するこの技法を自作に適用した。 朝日新聞社「知恵蔵2009」JLogosID : 14849225