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宇宙定数
【ウチュウテイスウ】


cosmological constant

 アインシュタインが静的な宇宙モデルを作る時に、重力と釣り合う斥力(せきりょく)を表すために導入した定数。宇宙膨張の発見により、一時期、不要視された。しかし20世紀末、宇宙定数は、多種多様な素粒子のエネルギーのゆらぎの効果として現れる真空のエネルギー密度と解釈され、宇宙定数がゼロである必然性はなくなり、理論的にはむしろ莫大な値になる傾向がある。宇宙定数の有無によって、同じ赤方偏移までの距離や宇宙の体積が大きく変わる。このことを利用して、例えばある赤方偏移までの銀河の数や遠方の超新星の明るさの赤方偏移による変化などを観測して宇宙定数を測定できる。近年赤方偏移が1.7に及ぶ遠方のタイプIa型超新星がいくつか発見され、その観測から宇宙定数の存在が確からしくなった。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
JLogosID : 4391002